北中学校校長の池田 浩幸です。
今の時代、知識を得るだけなら、学校に行かなくてもできることがたくさんあります。インターネットで調べれば、知りたいことはすぐに分かります。AIに尋ねれば、それらしい答えを教えてくれることもあります。
しかし、私は学校には、学校でしかできないことがあると思っています。
学校には、いろいろな人がいます。気の合う友達もいれば、ちょっと苦手だなと思う人もいるでしょう。考え方も違えば、得意なことも苦手なことも違います。だからこそ、うまくいかないこともあります。
友達とけんかをすることもある。思うように結果が出ず、自信をなくすこともある。一生懸命頑張ったのに報われず、「もういいや」と思うこともあるかもしれません。
でも、学校では、そんなことも含めて毎日が続いていきます。今日うまくいかなくても明日が来る。失敗しても、またやり直す機会がある。悩んで立ち止まっても、周りの人との関わりの中で、もう一度前を向くことができる。
私は、生徒たちに、失敗しない人になってほしいとは思いません。失敗することも、自信をなくすことも、迷って立ち止まることもあるでしょう。
大切なのは、その後です。
うまくいかなかったとき、自分で考え、悩み、それでも「もう一度やってみよう」と、自分の足で歩き始めることができるか。私は、そんな強さを身に付けてほしいと思っています。
もちろん、一人で頑張るということではありません。困ったときには誰かに頼れる人になってほしい。友達や先生、家族に助けを求められる人になってほしい。そして、最後にはまた自分の足で歩き始める。
学校は、その練習ができる場所だと思っています。
授業や学校行事、クラブ活動、そして何気ない毎日の中で、成功も失敗も経験する。人とぶつかることもあれば、助けてもらうこともある。そんな一つ一つの経験が、いつか自分の力で人生を歩んでいくための力になるのだと思います。
本校が、生徒たちにとって、成功だけでなく失敗も安心して経験できる場所でありたい。そして、立ち止まった生徒が、また自分の向かいたい方向へ歩き始めることのできる場所でありたいと思っています。
そのために、教職員一同、生徒一人一人と向き合いながら、日々の学校活動に取り組んでまいります。
保護者の皆様、地域の皆様には、生徒たち、そして私たち教職員を温かく見守っていただいておりますこと、心から感謝しております。今後とも、よろしくお願いいたします。
学校長 池田 浩幸